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執筆者の写真杉本拓哉牧師

平和の主

ミカ書 5章1-5節
エフラタのベツレヘムよ/お前はユダの氏族の中でいと小さき者。お前の中から、わたしのために/イスラエルを治める者が出る。

百合の花
百合の花

 聖書が語る平和(シャローム)とは、戦争のない状態だけに留まりません。神と人、人間同士の関係が和解していることや、一人ひとりが安心で健全に過ごしていることも含まれます。神様の力と命に完全に満ち溢れた動的な状態も平和と呼びます。平和の概念は、一言では表せないほどに幅広いものです。しかし私たちの現実は、残念ながら平和から程遠いものではないでしょうか。日々の生活の中でも、正義を追い求めていく時に意見がぶつかり、平和から遠ざかる場面もあるでしょう。視野を広げれば戦争があり、身近な所にはいじめがあります。力強いものが小さな者を搾取し、涙を流す人が後をたちません。

 預言者ミカが活動していた時代は、帝国が襲い掛かってくる危機に直面していました。宗教的にも政治面でも関係性が歪み、健全ではありませんでした。国のリーダーは、人々を虐げて支配していました。そのような中にあって、ミカは救い主の到来を預言するのです。「小さき者が、神のために選ばれて用いられる。彼は、羊飼いのように群れを養い、安全を与えて命を守られる。その方こそ平和である。」小さき者、痛みを知る者だからこそ担えるリーダーシップがあります。平和の君なるイエスに倣いつつ歩みましょう。



音声メッセージ


※機材トラブルのため聖書朗読はありません。

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