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ローマの信徒への手紙16章1-27節
わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように。


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 パウロはまだローマに行くことができないため、信頼する女性に手紙を託しました。そして自分の代わりに「よろしく」を伝えてほしいと願います。私たちも直接会えないときに、「どうぞよろしく伝えてください」と頼むことがあります。その言葉は、たとえ遠く離れていても、人と人とを繋ぐ架け橋になります。パウロの「よろしく」には、ヘブライ語の「シャローム」の響きがあったでしょう。「主の力と命に満ち、溢れんばかりの祝福の中、主の平安がありますように」と祈りが込められた挨拶です。

 聖書は、神と人とを結ぶ働きを祭司と呼びます。イエス・キリストは、十字架において私たちの罪を代わりに担い、神と人を結び合わせる大祭司となられました。そして今、キリストを信じる者たちに聖霊を注ぎ、祭司としての働きを託すのです。それは、主の愛を隣人に紹介し、繋ぎ合わせる働きと言えるでしょう。こうして全ての人を救いへと導く、憐み豊かな主の計画が明らかにされていきました。主は今日も、私たち一人ひとりに「よろしく」と語りかけておられます。神の愛と祝福を受け取りましょう。そしてこの喜びの知らせを自分だけのものとせず、今度は隣人へと平和の挨拶を届けていくことができますように。


音声メッセージ

ローマの信徒への手紙15章14-33節

キリストの祝福をあふれるほど持って、あなたがたのところに行くことになると思っています。



花材/ドラセナ・ひまわり・サンゴジュ
花材/ドラセナ・ひまわり・サンゴジュ
 遠くに旅行してきた時や、大切な人と再会する際、お土産を用意することがあります。ご当地のキーホルダーや名産品など、それぞれの好みに合わせて選ぶことでしょう。
 パウロは、初めて行くローマの教会の人々に、キリストの祝福をお土産として届けようとしました。神様から与えられた恵みの証を分かち合うことこそ、何よりの贈り物だと知っていたのです。「あの場所で困難もあったけれど、同時に人の優しさと、神様の確かな支えをいただきました。」そして、彼の旅の計画は、ローマで終わらず、さらにスペインへと喜びの知らせを伝えるものでした。そして祈りと支援を求め、共に福音の働きに招いたのです。祈りの輪で結ばれる時、誰かの働きは自分の体の一部分となっていきます。
 私たちも一週間の歩みを終えて、神のもとにお土産を持って集います。それは感謝と祈り、主の愛に根ざした言葉や行動、自分一人では成し得なかった主の御業です。そのような私たちの心と体を、主は喜んで受け取ってくださいます。そして自分では気づかない心のほころびも、隣人の励ましや指摘によって整えられていきます。互いに支え合い、戒め合う中、喜びと平和の主による祝福が満ち溢れることでしょう。

音声メッセージ

ローマの信徒への手紙15章1-13節
神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに相手を受け入れなさい。


花材/野葡萄・百合
花材/野葡萄・百合

 私たちは、違いに敏感です。体格や肌の色、言葉遣いや考え方が自分と異なると、無意識に線を引いてしまうことがあります。しかし、もしも全てが同じだったとしたら、問題はなくなるのでしょうか。そもそも、私たちの間にある違いは何のためにあるのでしょう。経済力・学力・文化・習慣・環境等の違いは、時に高い壁のように思えます。しかし、自分と異なる人を排除していけば、最後には自分一人だけになってしまいます。むしろ、違いを恐れずに受け入れ、一歩ずつ歩み寄る時、互いを生かす豊かさが芽生えていくのでしょう。違いの中でぶつかることもあります。しかしその時にこそ、弱さを補い合い、強さを励まし合う隣人と出会うのではないでしょうか。

 パウロは聖書を通して「忍耐と慰めを学び、希望を持ち続けることができる」と語ります。それは、神ご自身が、人間の弱さと共に歩み、愛するがゆえに忍耐し続けてくださったからです。親が子の成長を見守るように、神様は私たちの違いをも受け入れ、共に歩んでくださる方です。そして、私たちが違いを乗り越えて一つとなり、互いに支え合う時、そこにこそ神の栄光は現れます。それはやがて、一つの声となり、心からの賛美が主にささげられていくのです。


音声メッセージ


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