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『最上のわざ』ヘルマン・ホイヴェルス

申命記 34章4-11節

主はモーセに言われた。「これがあなたの子孫に与えるとわたしがアブラハム、イサク、ヤコブに誓った土地である。わたしはあなたがそれを自分の目で見るようにした。あなたはしかし、そこに渡って行くことはできない。」



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 この世の最上のわざは何?

 楽しい心で年をとり、働きたいけれども休み、しゃべりたいけれども黙り、失望しそうなときに希望し、従順に、平静に、おのれの十字架をになう。

 若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、人のために働くよりも、謙虚に人の世話になり、弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること。

 老いの重荷は神の賜物。

 古びた心に、これで最後のみがきをかける。まことのふるさとへ行くために。おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事。こうして何もできなくなれば、それを謙遜に承諾するのだ。

 神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。それは祈りだ。手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。

 愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために。

 すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。

 「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と。

 
 

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