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執筆者の写真杉本拓哉牧師
ホセア書 2 章 16-25 節
わたしは、あなたと契りを結び 正義と公平を与え、慈しみ憐れむ。



カレーリーフ・エノコロ草・3種の花
カレーリーフ・エノコロ草・3種の花

 平和公園にある原爆慰霊碑には「安らかに眠って下さい過ちは繰返しませぬから」と刻まれています。私たち人類全体が、戦争や核兵器という過ちを悔い改める言葉です。しかし悲しいことに、今なお世界中で戦いが繰り広げられています。家族関係の不和や希薄化も指摘されています。ホセアという預言者は、神様から示された相手と結婚しました。三人の子どもの名はそれぞれ、イズレエル:散らされる、ロ・ルハマ:憐れまれない者、ロ・アンミ:我が民ではない者。そしてパートナーは愛人たちの所へ出て行きますが、目論見が外れてしまい、ホセアの所に戻る決心をします。

 神様はイスラエル民族との関係を夫婦に喩えます。何度も民は神様を裏切り、偶像の神々を慕い求めました。それでも神様は、やり直す機会を与え、立ち帰る民を赦し、関係性を回復してくださるのです。神様との和解は、動植物との和解や、全人類との和解にも繋がる希望の約束です。私たちには多くの課題があり、どうしようも出来ないような現実が立ち塞がっているように見えます。それでも神様は、愛をもって私たちと契約を結ばれました。その日その時、主が蒔かれた種は豊かな実を結び、人々は憐みを受け、主の民となるのです。


音声メッセージ

録音ミスにより、聖書朗読の途中からになっております

執筆者の写真杉本拓哉牧師
ヤコブの手紙 4章1-10節
あなたがた自身の内部で争い合う欲望が、その原因ではありませんか。



花材/蘇轍・白百合
花材/蘇轍・白百合

 なぜ平和という事柄でさえも、心を一致することは難しいのでしょう。その理由は、私たちの心にあるように思います。この人がいたら安心できないという恐れが分裂を引き起こし、個々人にとっての正義がぶつかり合ってしまうからです。果たして、混乱の原因を取り除けば、平和はもたらされるのでしょうか。そうではないことは歴史が証明しています。ナチス・ドイツは優生思想を推し進め、権力側の都合で、弱い立場の人々を排除していきました。初めは共産主義者を、次に社会主義者を、学生を、ジャーナリストを、ユダヤ人を、そして教会を弾圧しました。支配領域は欲望と共に、無制限に拡張します。

 戦いや争いから私たちは無関係ではいられません。私たちの心の内に欲望があり、他者を排除してでも入手したいという願いが湧いてしまうからです。それが自己中心という罪です。切り替えていく必要があるでしょう。目線と心を、自分から神様へと方向転換する時、神様も近づいてきてくださいます。隣人の悲しみに心を寄せる時、主の慰めを共に味わうことになるでしょう。神様を愛すること、また自分を愛するように隣人を愛すること、主の愛の内に平和は築かれるのです。


音声メッセージ

ヨハネによる福音書 20 章 24-29 節
「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」

ヨウシュヤマゴボウ・ゼラニウム
ヨウシュヤマゴボウ・ゼラニウム

 本日の話はヨハネ福音書におけるトマスのエピソードについてです。トマスは復活したイエスに会うまで信じないと宣言しましたが、イエスが現れて手の傷を見せると信じるようになりました。このエピソードを通じて、信じることの難しさと重要性を考えます。現代の私たちも信仰に疑念を抱くことがありますが、キリストの導きによって信じる者となることができるのです。

 信仰は神の働きと個人の決心によるものであり、私たちも日々の生活の中でキリストの存在を再確認し、新たな信仰の一歩を踏み出すことが大切です。トマスの「確かめるまでは信じない」という態度は、信仰が単なる過去の物語ではなく、現在の生きた実感としてあるべきだということを示しています。神は私たちを信じる者とし、キリストとの関係を新たにしてくださいます。この礼拝にいる私たちが証拠です。キリストを証明します。様々な場で、私たちは神の導きを感じ取り、信仰を新たにし続けることが求められています。


奥田悟神学生


音声メッセージ

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