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信仰の告白
更新日:2024年11月25日
マタイによる福音書 16章13-20節
あなたはメシア、生ける神の子です。
みなさんは、どのように教育を受けましたか。『答え』を覚える形で学ぶことも多いかもしれません。ユダヤ教の先生は、弟子たちに質問を通して教育をしました。『答え』が与えられるのではなく、自ら見出すことに重きを置いているのです。
イエスは弟子たちに問いかけます。「あなたたちは私(イエス)のことを何者だと言いますか。」弟子たちは、イエスと共に生活をし、教えを聞き、癒しを見て、奇跡を体験してきました。弟子の一人が答えます。「キリストです。神の子です。生きておられる方です。」キリストとは、油注がれた者=救い主の意味です。
当時イスラエルを支配していたのはローマ帝国であり、皇帝の称号が神の子でした。もし兵隊がこの答えを耳にしたならば命が脅かされる危険があります。それでも、天の父なる神と、深い関係を結んでいるのは目の前に居るイエスだと告白しているのです。ユダヤ文化では、偶像を死んだ神と呼び、イスラエルの神こそが生きて働いておられると信じていました。イエスは弟子のこの答えに満足し祝福します。そして、天の父がこのことを現わしてくれたから信仰告白へと導かれたのだと、神様を誉めたたえました。
「あなたはイエスのことを何者だと言いますか。」