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主のいのちに結ばれて
更新日:11月25日
ヨハネの手紙一 5章6-15節
何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れて下さる。(14節)
「証し」という言葉は元来、法廷用語として用いられました。言い換えれば、裁判の折に答えた「証言」を意味する言葉です。裁判で嘘をつくことは偽証罪にあたります。旧約聖書の十戒においても、偽証することは神様に対する罪であると定められています。
キリスト教は迫害された歴史と、迫害してきた歴史をもっています。ヨハネの手紙が書かれた時代は、迫害されていた時代です。イエス・キリストを信仰していると証しすることは、文字通り命がけだったのです。しかし、そのような人の証し、それにまさる神の証しがあると聖書は語ります。人々はイエス・キリストを証しします。では神であるイエス・キリストは何を証ししているのでしょうか。それは、 イエス・キリストの命を人々に与えられたことを証ししているのです。十字架につけられ死に至るまで、命がけで人々を愛することを決められた、イエス・キリスト。それが神の証しなのです。人々が生きるようになるように。愛を受け取り、愛を与える、愛し合う者となるように。神の光によって人の闇を照らすように。イエス・キリストは命を、私たちに与えられました。この方を教会は証ししているのです。