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執筆者の写真杉本拓哉牧師

私たちのただ中に住まわれる主

更新日:11月20日

ゼカリヤ書 2章5-17節
娘シオンよ、声をあげて喜べ。わたしは来て/あなたのただ中に住まう、と主は言われる。


ハイビスカス
ハイビスカス

 アドベント(待降節)とは、クリスマスまでの約4週間、救い主の到来を待ち望む期間を指します。私たちは苦しい時、自分ではどうにもできない時、現状を打破してくれる救い主を待ち望むのではないでしょうか。

 預言者ゼカリヤの時代、イスラエルの民はバビロン捕囚から解放され、約20年経過していました。自分の住まいは建て終えても、神殿や町は荒れた状態でした。そのような中、主は幻を見せます。ある人が城壁を立て直すために、その跡を計測している様子でした。主はその計画を止め、ご自身が火の城壁となり、民を守ることを宣言されたのです。以前と同じ石の壁を建てても、人の力で建てた壁は、それを上回る暴力によって破られてしまいます。それでも、主に信頼し守りを任せるということは、自分の命を主に委ねることでもあります。神殿を建てる際、背後は無防備になってしまうからです。主は、私たちが傷つけられる事は、ご自身の目の痛みだと、それほどまでに大切な存在だと語りかけます。それと同時に、主による火の壁は、悪意を持った他者から身を守るだけではありません。物理的な壁という制限なく、多くの国々の人や動物たちが集い、満ち溢れる未来をも伝えられるのです。


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