top of page
執筆者の写真杉本拓哉牧師

成し遂げられた

更新日:11月20日

ヨハネによる福音書 19 章 16b-30 節
イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。

花材/ラッパ水仙・スターチス・ゼラニウム等
花材/ラッパ水仙・スターチス・ゼラニウム等

 今の時代、人それぞれに痛みを抱えていることでしょう。身体の痛み、心の痛み、精神的な痛み、社会的な痛みがあります。学校や会社や家庭でも、人間関係のすれ違いから傷つけ合ってしまうこともあります。力の矛先が自分に向かう人もいれば、他者に向かう人もいます。そのような中で、なぜ私がこの苦しみを味わうのかと嘆くこともあるでしょう。人生の意味や目的など、真理を求める心が育まれるかもしれません。イエスもまたこれらの痛みを抱えながら、十字架を背負われました。

 教会のシンボルとも言える十字架、それは単なる死刑ではありませんでした。長時間の身体的な痛みに加え、大衆に裸を見られ罵倒される精神的な苦しみ、家族や弟子までも周りから非難される社会的な痛みもあります。十字架の目的は、ローマに歯向かう者はこのような痛い目に遭わせるぞ、という脅しだったからです。イエスは自ら十字架を背負われました。神の国の王として、すべての国民の罪を背負い、贖い出すためです。贖いには、没落して手放された一族の土地や人々を買い戻す意味が含まれます。そして主イエスは十字架上で「成し遂げられた」=「完済した」と宣言してくださったのです。


音声メッセージ

閲覧数:16回

最新記事

すべて表示

復活の朝

bottom of page