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クリスマスの驚き
マタイによる福音書1章18-25節
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。
二千年前のユダヤ文化において、結婚まで三段階のプロセスがありました。①両家の合意、②当人同士の了承、花嫁料の支払い、婚約の発表、約一年間の備え、③盛大な結婚式を挙げて、夫婦生活が始まります。
婚約期間中に、マリアは聖霊によって身ごもりました。ヨセフにとっては身に覚えがありません。婚約者が自分以外の理由で、妊娠したというのです。浮気を疑ったり、襲われたのかと心配したり、平静ではいられなかったでしょう。驚き、悲しみ、怒りが湧いてきたに違いありません。
マリアが真実を伝えても、処女降誕を信じられないヨセフは別れを決心します。その夜に天使はヨセフの夢に現れ、彼の恐れや疑いを手放すように勧め、イエス誕生の福音を伝えます。主がヨセフの所に来られなければ、疑いや憎しみを抱え込んだままでした。マリアは困窮し、失意のどん底で命を失っていたかもしれません。彼は自分の正しさが、正しくなかったことを知ったのです。私たちもまた、自分の正義を振りかざすならば、互いに傷つけ合ってしまうでしょう。「主は救い」であるイエスは、悩み苦しむその場所においても、私たちと共に生きてくださいます。神様の正しさは、人の理解を超えて、共に生きる道へと招くのです。
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