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これはわたしの愛する子

マタイによる福音書17章1-8節


花材/木瓜・菊
花材/木瓜・菊

 今日の箇所の前で、ペトロは、フィリポ・カイザリアで、「あなたはメシア、生ける神の子です」と告白しました。輝く神殿や像ではなく、埃まみれになって人々の苦しみに触れて歩くイエスこそ救い主だと告げた、見事な信仰告白でした。


 しかしその直後、イエスが自身の受難と死、そして復活を予告されると、ペトロはその言葉を受け止めきれず、イエスをいさめます。人間と神の思いの隔たりが、ここに露わになります。


 その流れの中で語られるのが、山上の変貌の出来事です。イエスは高い山で姿を変え、モーセとエリヤと語り合われました。この世でたった一人で苦悩しているイエスが、実はモーセとエリヤとともにいる。決して一人ではない姿に変えられました。悲壮感をもって破滅の道を歩んでいるようなイエスが、輝く栄光の道を歩む姿に変えられました。その時、天から声が聞こえます。「これはわたしの愛する子、私の心に適う者。これに聞け。」


 山上の変貌と言われるこの箇所は、単なる栄光の物語ではありません。大切なのは、イエスが最初の受難予告をしたその後に起こったということです。人間には破滅としか思えない十字架の道が、神にとっては栄光の道なのです。私たちはペトロと同様に、間違いやすく弱い人間にすぎません。それでも、キリスト者としての道を生きていきましょう。


広島教会 播磨聡牧師


音声メッセージ


 
 

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