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創世記 22 章 1-19 節
アブラハムはその場所をヤーウェ・イルエ(主は備えてくださる)と名付けた。


花材/紫陽花・ヒメヒオウギズイセン
花材/紫陽花・ヒメヒオウギズイセン

 旧約聖書はキリスト教・ユダヤ教・イスラム教に共通する聖典です。登場人物の一人であるアブラハムは“信仰の父”とも呼ばれ、信者のモデルとも言えるでしょう。彼の信仰が際立つエピソードとして、自分の愛する息子を神様に捧げる決心をした場面があげられます。しかし、自分事として捉える時、これ程受け入れがたい要求はありません。子どもの命を取り、祭壇で燃やし尽くすという内容だったからです。

 アブラハムが 100 歳、妻のサラが 90 歳に至るまで、子どもは与えられませんでした。神様が約束しても、そんなことは有り得ないと夫婦は笑いました。その二人の間に息子イサク(意味:笑う)は誕生します。そしてある時、そのイサクを捧げよと主は願われました。アブラハムは納得したわけではなかったでしょう。それでも従っていったのは、自らの理解を超えて御業を成し遂げられる、神様への信頼と祈りです。このアブラハムの信仰に主は応えられ、息子の代わりとして雄羊が用意されていたのでした。旧約と新約は重なり合う部分があります。イエス・キリストの時、愛する神の独り子は、汚れなき小羊として捧げられました。この世を愛し、人々を救うため、主の御業は成し遂げられていったのです。


久留米キリスト教会 踊真一郎師


音声メッセージ

マタイによる福音書 6 章 28-29 節
なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。


花材/紫陽花・ナルコユリ・アマリリス
花材/紫陽花・ナルコユリ・アマリリス

 アメリカでは 6 月の第二日曜日を「花の日・子どもの日礼拝」とし、子どもたちが花を持ち寄って教会堂を飾り、礼拝にて子どもたちに祝福を祈り、その後それらの花を持って病院へ慰問したり、警察署等へ日頃の感謝を伝えたりしています。色とりどりの花々は、見目麗しく、漂う香りも優しく、心華やいでいくことでしょう。一つ一つを注目して見れば、同じ種類の花であったとしても色や形は異なり、同じものは一つとしてありません。それは同じ親から生まれた動物であっても、異なる愛らしさを持っていることと共通する所があるでしょう。神様の創造の素晴らしさは、植物を通しても現わされています。

 先々月に召天された星野富弘氏は、事故によって首から下の身体機能を失いましたが、口で筆をくわえ数多くの花の絵と詩を描きました。ここで私の好きな三つの詩を紹介します。「いのちが一番大切だと 思っていたころ 生きるのが苦しかった。/いのちよりも大切なものが あると知った日 生きているのが 嬉しかった。」、「痛みを感じるのは生きているから/悩みがあるのは 生きているから/傷つくのは 生きているから/私は今 かなり生きているぞ」、「私にできることは 小さなこと/でも それを感謝してできたら/きっと 大きなことだ」

使徒言行録 23 章 12-35 節
この陰謀をパウロの姉妹の子が聞き込み、兵営の中に入って来て、パウロに知らせた。

アマリリス・南天・紫陽花
アマリリス・南天・紫陽花
 バタフライ効果とは、蝶の羽ばたき程の僅かな事が遠く離れた地点において大きな気象の変化を引き起こすという理論であり、小さな出来事が最終的に予想もしていなかった事柄に影響することの比喩表現です。私たちの人生においても同じ事が言えるかもしれません。小さな親切が巡り巡って商談に繋がることもあり、不用意にこぼれ出た一言が、伝言ゲームのように届いた先で不和を生み出すこともあるでしょう。
 一人の若者がパウロの殺害計画を耳にしました。彼はパウロの甥でしたので、何とかその計画が頓挫するように、知恵と勇気を振り絞り、ローマ兵の管理下にあるパウロを訪れたのです。パウロはこの計画を千人隊長に伝えるように頼みます。千人隊長はこの若者の言葉に耳を傾け命懸けの情報であることを認め、迅速な対応によってパウロの命を守り、上司の元に護送していったのです。一目で分かるような神様の奇跡ではありません。人間の妬みや、親愛や、功名心も背後には渦巻いていました。それでも、人の思いを越えた神様の計画があります。若者の勇気も権力者の傾聴も、パウロがローマで福音を宣べ伝えるという使命に繋がっています。「主の山に備えあり」私たちも勇気と知恵をいただいて、一歩ずつ進んでまいりましょう。

音声メッセージ

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