マタイによる福音書1章18-25節
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。

二千年前のユダヤ文化において、結婚まで三段階のプロセスがありました。①両家の合意、②当人同士の了承、花嫁料の支払い、婚約の発表、約一年間の備え、③盛大な結婚式を挙げて、夫婦生活が始まります。
婚約期間中に、マリアは聖霊によって身ごもりました。ヨセフにとっては身に覚えがありません。婚約者が自分以外の理由で、妊娠したというのです。浮気を疑ったり、襲われたのかと心配したり、平静ではいられなかったでしょう。驚き、悲しみ、怒りが湧いてきたに違いありません。
マリアが真実を伝えても、処女降誕を信じられないヨセフは別れを決心します。その夜に天使はヨセフの夢に現れ、彼の恐れや疑いを手放すように勧め、イエス誕生の福音を伝えます。主がヨセフの所に来られなければ、疑いや憎しみを抱え込んだままでした。マリアは困窮し、失意のどん底で命を失っていたかもしれません。彼は自分の正しさが、正しくなかったことを知ったのです。私たちもまた、自分の正義を振りかざすならば、互いに傷つけ合ってしまうでしょう。「主は救い」であるイエスは、悩み苦しむその場所においても、私たちと共に生きてくださいます。神様の正しさは、人の理解を超えて、共に生きる道へと招くのです。
音声メッセージ
- 杉本拓哉牧師

- 2024年12月22日
- 読了時間: 2分
ゼカリヤ書9章9-17節
娘シオンよ、大いに踊れ。娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。見よ、あなたの王が来る。

大きな喜びに満たされ、思わず踊ってしまうような経験はあるでしょうか。私たちは自制心が働き、喜びの感情を表に出すことに慣れていないかもしれません。しかし幼い子どもや動物は喜びを表現するのが得意です。駆け寄って抱きつき、全身を揺り動かし、まるで踊っているかのようです。
神は民に向かって、私の娘と呼び掛けます。そして自分の子どもとして一緒に喜んで欲しいと招くのです。なぜなら神であり父である王が、戦いに勝利して帰還したからです。その戦いは武力によるものではありません。信仰と柔和と平和による勝利です。しかし自分たちの感覚から、大きくかけ離れた将来の約束をどうして信じることができるでしょう。戦争に敗れ、捕囚の民となっていた過去があります。ようやくエルサレム神殿の再建工事ができた所です。ぼろぼろになった私たちの現実があります。それにも関わらず、主の目に私たちは高価で尊く、まるで宝石のようだというのです。私たちは問われます。自分の感覚を頼りにするのでしょうか、それとも神様の価値観を信じるのでしょうか。凝り固まった思いを主に明け渡していく時に、解放された喜びと、信頼に足る主にある安らぎを体験していくことになるでしょう。
音声メッセージ
エゼキエル34章23-31節
わたしは彼らのために一人の牧者を起こし、彼らを牧させる。それは、わが僕ダビデである。彼は彼らを養い、その牧者となる。また、主であるわたしが彼らの神となり、わが僕ダビデが彼らの真ん中で君主となる。

ある心理学者は、リーダーシップの型を6種類に分類します。①ビジョン型は、共通の目標を示し、実現のために皆で取り組みます。②コーチ型は、1対1の関係を重視し、一人ひとりに合ったサポートをします。③関係重視型は、メンバー同士の関係性や感情に配慮して、全体をマネジメントします。④民主型は、課題解決のための意見を広く集め、合意形成を図ります。⑤ペースセッター型は、リーダー自らやってみせることで、メンバーもそれに倣うように励まします。⑥強制型は、トップダウンで指示を出すために、緊急時でも素早い対応が取れます。それぞれ強みと弱みがあり、組織の状況に適したリーダーシップの型があるでしょう。
聖書の登場人物、モーセ、ダビデ、エリヤ、パウロのリーダーシップの型とその時の状況はどのようなものだったか想像してみましょう。そしてイエスのリーダーシップを思い巡らします。僕として愛を実践し、神の国という目標を示されました。再び救い主が来られる時には、王としてトップダウンの形で、全ての関係性を平和に結び合わせられます。そして羊飼いのように、いつも共におり群れに食物と安全を与え、日々の歩みを導いてくださるのです。
音声メッセージ