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使徒言行録 19 章 11 節-20 節
悪霊は彼らに言い返した。「イエスのことは知っている。パウロのこともよく知っている。だが、いったいお前たちは何者だ。」


花材/柊南天・アルストロメリア・ヒマラヤ雪の下・水仙
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 聖書において「知る」という言葉は、体験的な事柄として多用されます。例えば、レモンの酸っぱさを知識として知っていても、食べてみなければ本当の意味で知ったことにはならないでしょう。プロの選手がいとも簡単そうに技を繰り出していても、やってみなければその難しさを知ることはありません。人間関係においても、知ったつもりになっていることが、いかに多いことでしょうか。

 神様との関係においても同様で、知識だけでなく体験として、神様を知ることが大切になります。そして神様は一人一人の名前を呼び、関係性を築いてくださるのです。しかし、そのような歩みへと進もうとする時、逆の力が働くこともあります。聖書は悪霊の存在を記録します。悪霊にとって、自分の身が脅かされ、住処が追われてしまうことは死活問題なので、神に近づく者を容赦しません。それと同時に、悪霊に都合のよい行動をしている限り、攻撃を受けることも無いのです。私達は知らなくてはいけません。人間よりも悪霊の方が強く、いかなる悪霊よりもイエス・キリストに力があり、勝利なされた方であることを。この主を頼る時、神に知られている自分に気付かされ、神を知る出来事へと導かれるのです。


音声メッセージ


使徒言行録 18 章 24 節-19 章 10 節
「ヨハネは、自分の後から来る方、つまりイエスを信じるようにと、民に告げて、悔い改めの洗礼を授けたのです。」人々はこれを聞いて主イエスの名によって洗礼を受けた。

花材/ハラン・アルストロメリア
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 こだわりを持つこと、突き詰めていくこと、精度を高めていくことは、専門家に必要な能力の一つかもしれません。もちろんずっと集中し続けることは出来ないので、緩急も重要となります。短距離ではなく長距離の道のりを、キリスト者は目標に向かって一歩一歩、歩みを続けます。初めは大まかな方向を見定めて目標に近づき、当初の見積もりとのズレに気付かされた際には軌道修正をします。目標であるイエス・キリストご自身が、今も生きて働いておられるからこそ、目を注いで耳を傾けて、向かうべき方向を更新していく必要があるのです。

 イエスは罪人の一人として、洗礼者ヨハネが道を示した悔い改めに賛同し、バプテスマを受けます。そして罪人に連帯し、罪人の代表として、神様の前で多くの罪を背負われた出来事が十字架の死だったのです。さらに死んで終わりではなく、三日目に神様によって起き上がらされ、復活の命に与りました。このイエスに連帯し、一つとなり、罪に死に命に生きることの目に見える形での告白が、イエスの名によるバプテスマです。この道は、一人きりの歩みではありません。隣人と共に、主イエスと共に、一歩ずつ踏みしめていこうではありませんか。


音声メッセージ

使徒言行録 18章1-23節
「恐れるな。語り続けよ。黙っているな。わたしがあなたと共にいる。だから、あなたを襲って危害を加える者はない。この町には、わたしの民が大勢いるからだ。」

 バーンアウト(燃え尽き症候群)とは、仕事などを通して力を出し尽くし、燃え尽きたように消耗してしまった状態を表します。そのような時には、心身の休息を取ったり、環境を改善したりすることが対処法の一つとなります。この症状になりやすい環境として、医療や福祉、営業や教職などの対人援助の現場にリスクが高いと言われますが、誰しも起こり得る出来事です。

 コリントの町にたどり着いたパウロも、バーンアウトしていたのでしょう。環境を変えて、新たな友人の所に身を寄せました。彼はこの時、弱り果て、恐れが生じ、聖書のみ言葉を語ることもストップしていたのです。そのような時に、神様は幻を通してパウロに語りかけます。「恐れなくて良い。語り続けよ。わたしがあなたと共にいる。この町にはわたしの民が大勢いる。」振り返れば仲間がいました。遠くからも祈りつつ助けてくれている人たちもいました。何より神様が支えてくださっているのです。「あなたは一人じゃない、一緒に立ち上がろう。」と、主は今日も、わたしたち一人一人に呼びかけておられます。元気な時だけでなく、痛みや悲しみや苦しみに倒れ込んでしまう時も、主は共にいてくださるのです。


音声メッセージ

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