コリントの信徒への手紙一 6章12-20節
あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。
パートナーが忙しく、心身から悲鳴をあげる程にムリをしている時、「あなた一人の体ではないよ」と相手を気遣う言葉があるでしょう。大切な相手だからこそ、あなた自身も自分の体を大切にして欲しいという願いです。また、新しい家族が加えられる時、喜びの責任が増したことを伝える言葉でもあります。いのちの繋がり、いのちの広がりに際して、自分さえ良ければという考え方から、りを思いやるという意識の変革が必要となります。
教会に向けてパウロは語ります。「あなたの体はキリストの体の一部となり、あなたの霊はキリストの霊と一つになっている。聖霊なる神様があなたの内に宿っている。あなたという存在は、イエスがいのちをかけて救い出した人なのだ。」だからこそ、私たちは認識を改める必要があります。イエス様に愛されている者として歩もう。自分だけのいのちでは無いのだから、喜びの責任を受け取って、隣人と共に生きよう。今までは何をしても自由だと自己中心的に暮らしていたかもしれない。しかしこれからはイエス様のように、自らの自由を、主の栄光を現わすために用いていこうと呼びかけられているのです。
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コリントの信徒への手紙一 5章1-13節
いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除きなさい。
とあるYouTuberの不祥事がニュースになりました。そのグループはレジェンドから気に入られていましたが、事件によって、先輩の顔に泥を塗ってしまったのです。もはやレジェンドは、自分達に声を掛けてくれないのではないかと心配するメンバーもいました。それでもレジェンドは再びそのグループとコラボ動画を出したのです。そして苦言を呈します。「全て見られていると思って行動しなよ」、「メールが流出しても問題のない言葉を使いなね」、「一番悲しんでいるのは、あなたを応援してくれているファンたちだよ」と、耳の痛い忠告を語ります。
愛がなければ、関係性がなければ、叱ることはないでしょう。パウロもまた教会のメンバーを厳しく叱ります。それは親子のような関係性があったからです。パウロは自己本位で人を裁くのではなく、聖書を通して語られている神様の御心を求めました。神様は、愛の神であると同時に義の神であり、自由の神であると同時に秩序の神でもあります。その神様が、罪を憎み、それでも罪人を救おうと決心された頂点が、十字架の出来事となりました。このお方が今日も十字架上で両手を広げ、私たちを応援してくださっているのです。
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