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執筆者の写真杉本拓哉牧師

高いたかい低いひくい

更新日:2024年11月20日

詩編113:1-9
ハレルヤ。 主のしもべらよ、主を賛美せよ。主の御名を賛美せよ。
今よりとこしえに 主の御名がたたえられるように。

牧師館/入り口に飾られた リース
牧師館/入り口に飾られた リース

 子どもの頃、「高いたかい、低いひくい」と抱かれながらの上下運動が楽しかった思い出があります。現在は、幼児の頭へのダメージがあることが分かり、控えるように注意されておりますが…。年齢を重ねるにつれ、この感覚を失っていることに気付きます。成績や評価が上がることを願い求め、下がりたくはないと思うのが普通の感覚ではないでしょうか。


 聖書は、この価値観も認めつつ、新たな光を差し込みます。諸国の王よりも権威を持ち、時間や空間を支配している主を誉めたたえています。驚くべきことに、そのような高いところに居た方が、低いところに降って来られると語るのです。これは人となられたイエス・キリストを表しています。王子様が身分を隠し、違う国にお忍びに行きました。イエスが共に生きたのは、貧しい漁師たち、社会から排斥された人々、「罪びと」のレッテルを貼られた売春婦や取税人でした。それは諸国の王様から見たら小さな存在、まるで塵芥にも等しく思える存在だったことでしょう。

 しかし、イエスはその一人一人に目を留め、出会い続け、時に癒し、時に食卓を囲み、共に生きる者となりました。王子様との会見も、食卓も、本来特別な相手としかなされない出来事です。そのような特別な存在として、主はあなたと出会うために降って来られたのです。   ハレルヤ!

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