大いなる光
更新日:2024年11月20日
イザヤ8:23b、9:1-9:6
ひとりのみどりごが わたしたちのために生まれた。
その名は、「驚くべき指導者、力ある神 永遠の父、平和の君」と唱えられる。
先にゼブルンの地、ナフタリの地は辱めを受けたが後には、海沿いの道、ヨルダン川のかなた異邦人のガリラヤは、栄光を受ける。
ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。権威が彼の肩にある。その名は、驚くべき指導者、力ある神、「永遠の父、平和の君」と唱えられる。ダビデの王座とその王国に権威は増し、平和は絶えることがない。王国は正義と恵みの業によって、今もそしてとこしえに、立てられ支えられる。万軍の主の熱意がこれを成し遂げる。
♰イスラエルはチグリス川・ユーフラテス川と、ナイル川を結ぶ肥沃な三日月地帯の中央に位置しています。土地に恵まれ作物を豊かに収穫できる場所は、他国から見て魅力的な国であるため、イスラエルは幾度も他国からの侵略に苛まれてきました。
北王国イスラエルがアッシリア帝国に滅ぼされた頃、南王国ユダにて預言者イザヤは、神様からのみ言葉を宣べ伝えていました。その預言は、「北王国イスラエルの地は辱めを受けたが、後にこの地は栄光を受ける。それは神の子が与えられたからだ。」というものでした。既に、北王国イスラエルの人々は奴隷になっており、まるで闇の中を生活するようなものだったことでしょう。しかし、そのような只中に「闇を照らす、大いなる光が輝いた」と、将来の出来事を過去形で語るのです。この言葉はイエス・キリストの誕生によって成就しました。この方は、人の子として、神様の一人子として誕生しました。イエス・キリストは、リーダーとして、力を持った存在として、永遠の父親として、平和の担い手として神様から派遣されました。神様の人々に対する熱心な愛情が、イエス・キリストの誕生=クリスマスという神様の奇跡となったのです。