top of page
執筆者の写真杉本拓哉牧師

心を研ぎ澄ませて

更新日:11月24日

ヤコブの手紙 2章1-13節
 私の兄弟たち、栄光に満ちた、わたしたちの主イエス・キリストを信じながら人を分け隔てしてはなりません。(1節)
 人に憐れみをかけない者には、憐れみのない裁きが下されます。憐れみは裁きに裁きに打ち勝つのです。(13節)


花材/グラジオラス・数種
花材/グラジオラス・数種

 私たちは違いに敏感です。そして線引きされた外側に対して、排除しようとする力が働きます。クラスにおいてはいじめが、地域においては差別が、民族においては虐殺が、歴史上幾度となく繰り返されてきました。差別は身近な課題でしょうか、遠く離れた問題でしょうか。部落差別・人種差別・性差別・性的少数者差別・「障碍」者差別。もし、あなたの家族が、差別を受けてきた方と深い関係を結びたいと言われた時には、どのような言葉をかけるでしょうか。

 誰かを上に持ち上げ、誰かを下に貶める『差別』を聖書は否定します。「重んじる命」や「軽んじる命」があるのではない。命に優劣はなく、神様はあなたの命も、隣人の命も愛されたのです。差別の先には、命がおびやかされる未来が待っています。だからこそ差別は社会全体の問題であり、私自身の課題です。「差別なんて無い」と、目をつむり、耳を閉ざすのではなく、目の前の小さな叫び声に耳を傾けましょう。イエス・キリストに目を留め、耳を澄ませましょう。神の立場に固執することなく、最も小さな存在となり、命を懸けて愛を注がれた救い主。この方によって、私たちに自由がもたらされているのですから。
閲覧数:5回

最新記事

すべて表示
bottom of page