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罪の赦し 病の癒し
- 杉本拓哉牧師
- 2022年3月6日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年11月24日
マルコによる福音書 2章1-12節
イエスはその人たちの信仰を見て、中風の人に、「子よ、あなたの罪は赦される」と言われた。

血筋によって立場が決められた封建主義の時代から、自らの努力や才能によって評価される能力主義の時代になりました。能力主義は良い面もありますが、課題も残されています。それは成功者が傲慢になり、取り残された人を自己責任という言葉で切り捨てるようになったことです。持って生まれた才能が、たまたま評価される時代であり社会だったという謙虚さが求められます。過去に必要となった性質と、将来必要となる性質は異なり、今はその間の時代。だからこそ私たちは、異なる性質を持つ他者と共に生きる責任を持ち、共同体で利益と負担を分かち合う。能力主義に代わるものは民主主義です。(参考:マイケル・サンデル)
身体がマヒで動けなくなった人を4人は協力して、イエスのもとに連れてきました。当時、病は犯した罪の結果であり、自己責任だと考える人がいました。イエスはマヒの人に対して、罪の赦しを宣言します。それは神様との関係が回復されるためでしたが、周りの人には分かりません。イエスはこの宣言が有効であることを知らせるために、病を癒します。マヒで動けなくなっていた人を中心に、隣人の愛と信仰が育まれ、神様の栄光が現わされたのです。
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