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カッコつけない
更新日:11月20日
マルコによる福音書 14章32-52節
「アッバ、父よ、あなたは何でもおできになります。この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしが願うことではなく、御心に適うことが行われますように。」
本音と建前という言葉があります。しかし綺麗に整えられた建前ばかりが増えてきて、本心の言葉が見失われてきているように思います。クラスの中でも、表向きは問題のない友達のふりをしながらも、陰では敵対関係ということもあるそうです。世界を見ても、初めは同胞が虐げられているのを助けるために戦うのだと言われていました。今ではその建前はどこにいってしまったのでしょう。病院までもが攻撃の対象になりました。
真実の言葉が求められています。それは祈りの姿勢でもあります。神様の前で正直でいい。取り繕わなくていい。カッコつけなくていい。イエスは祈りの中で、恐れも悩みも苦しみをも主に打ち明けて委ねます。弱さを見せているのです。弟子たちは目を覚まして祈っていなさいとの求めに応えられず、眠り込んでしまいます。そしてイエスが捕まるとき弟子たちは皆、イエスに背を向けて逃げ出してしまいました。イエスは痛みを抱え、悩みを引き受け、苦しみもだえながらも弟子たちを守ります。そして私たちの痛みを、ご自身の痛みであると引き受けて、共に悲しんでくださる。カッコよさとは程遠い所で、イエスの愛が分かち合われているのです。
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