検索
その名はイエス
更新日:2024年11月24日
ルカによる福音書 2章21-38節
八日たって割礼の日を迎えたとき、幼子はイエスと名付けられた。これは、胎内に宿る前に天使から示された名である。
子どもの名前には、名付け親の願いや希望が込められていることでしょう。イエスの名前には「主は救い」という意味が含まれます。しかし当時、救い主と呼ばれていたのは、地中海地方を武力によって平定したローマ皇帝アウグストゥスでした。片方は、若く貧しい両親のもとで無力な赤ん坊として生まれたイエス。片方は、絶大な権力を誇る皇帝。私たちは目に見える事を重視してしまいがちです。
幼子イエスのところに、シメオンとアンナがやってきました。シメオンは、祈りを主が「聞いてくださった」という名前です。彼は民族の慰めを祈りました。アンナは「恵み」という名前です。彼女は国が救い出されることを祈りました。救い主を待ち望んでいた彼らは、赤ん坊のイエスと出会います。イエス・キリストは、人々のしんどさの只中に生まれ、私たちの悲しみと喜びに寄り添い、共に生きてくださるお方です。私たち一人一人と出会うために、「主は救い」である方がこの地上に産まれた奇跡がクリスマスの出来事でした。祈りは聞かれ恵みに満ち溢れ、彼らはイエスと出会います。私たちも、目に見えない救いをイエスを通して受け取り、隣人へと喜びを分かち合っていきましょう。
音声メッセージ