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十字架の周りで
更新日:2024年11月24日
ルカによる福音書 23章32-49節
イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」
同じ出来事であっても、誰がどこから見るのか、どのような心持ちなのかによって、見え方は変わります。それぞれの性格、周囲の環境、培ってきた経験により、人それぞれの価値観が形成されます。価値観は物事を計る一つの物差しとなるでしょう。その上で、先入観や思い込みには気を付けなくてはいけません。鳥のように俯瞰的に、虫のように身近に、魚のように流れの中で、心を柔らかく色んな視点で見ることが重要でしょう。
イエスの十字架の周りでは、様々な反応がありました。他者を恐れて黙って見ている人。からかい半分で「救い主ならば、ユダヤ人の王ならば、自分を救ってみろ」と叫ぶ人もいました。自分の価値観に凝り固まり、救い主とはこうあるべきだと考えるならば、神ではなく人や偶像を信じていることになります。力に満ちた王様でなければ受け入れないのであれば、誰よりも低く小さくなられたイエスを見逃してしまうでしょう。そうではなく、イエスの正しさを証言した人や、十字架のイエスを信じて頼った人もいました。あなたはイエスをどのように見ていくのでしょうか。私たちの赦しを心から祈り、十字架上で手を広げて招いてくださる方がおられるのです。
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