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この方以外に救いはない
更新日:11月20日
使徒言行録 4章1節-22節
「ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。」
大切なひとつを決める時に、怖いと思ったことはありませんか。進学先や就職先を選ぶ時、それは他の道を断念することでもあります。宗教においても、一神教を信仰するならば同じことが言えるでしょう。その場合、他の宗教者に対して、どのような態度で向き合うのでしょうか。
最初期のキリスト教はユダヤ教の一派であると自認していました。しかし、復活をめぐる観点で対立が起きたのです。その結果、神殿で権威を振るっていた祭司たちにより、弟子たちは逮捕されてしまいました。取り調べの際、弟子たちはイエスこそ自分の救い主であることを告白します。
もしも自分の信じているもの以外を、世界から排除しようとするならば、十字架や迫害や戦争が待っていることでしょう。自分が信じるものをひとつに決めることと、他者の信仰を否定することを繋げなくて良いのです。イエスは、一人ひとりの信仰を強要せず、それぞれの選びを大切にされました。教会はこの方に習います。その上で、「倒れ込んでいた時に手を差し伸べ、立ち上がらせてくださった私の救い主は、イエス・キリストただ一人です。」と告白することも尊重されていくのです。
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