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主にある幻
更新日:2024年11月20日
使徒言行録 10章1-23前半節
ペトロがなおも幻について考え込んでいると、“霊”がこう言った。「三人の者があなたを探しに来ている。立って下に行き、ためらわないで一緒に出発しなさい。わたしがあの者たちをよこしたのだ。」
行動力があり素早い対応をする事を、フットワークが軽いと表現します。大切な人に出会いに行く時、どれくらいの距離や時間ならば気軽に向かうことができるでしょうか。もしも突然、御使いから60Km離れた所にいる人を招くように示されたならばいかがでしょう。現代なら車で2時間あれば行ける距離ですが、聖書に書かれているのは紀元40年頃のこと。徒歩だとおよそ14時間かかります。どうやらコルネリウスの部下と召使いは、夕方に指示を受けてからすぐに出発したようで約20時間後には目的地に到着しています。
ペトロにとってもチャレンジです。主の幻で勧められていることは、今まで一度もやったことのない、律法に反することだったからです。それでも主は、幻を三度繰り返してペトロに大切なことを伝えます。それは律法を成し遂げられたイエス・キリストにより、今まで律法で汚れていると見なされていた生き物たちをも、天で清いと宣言してくださる可能性です。それは異邦人の救いを示唆しています。ペトロにとって今までの価値観が引っくり返される出来事でした。しかしそこに主の願いがあり、福音の広がりがあり、新しい出会いがあるのです。
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