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多文化共生
更新日:11月20日
使徒言行録 19 章 21-40 節
手で造ったものなどは神ではない
多くの人々は何かを信じて生きています。神様、自分、家族、専門家、お金、権力、経験、占い等々。日々の生活の中で頼りにしているモノと言い換えられるかもしれません。それでは自分の信仰と、他者の信仰が対立してしまった時には、どうしたら良いのでしょうか。
パウロ達の伝道により、多くの人々がキリスト者となりました。危機感を覚えたのは、地元の銀細工師で、アルテミス神殿の模型や女神像を造る職人でした。仕事が減ることを恐れ、神殿が蔑ろにされたと怒り、女神の威光が失われることを危惧した結果、パウロ達を襲って暴力により支配しようと試みたのです。問われているのは、どのような神を・どのように信じているのかです。自分の信仰の根底にあるものが、商売繁盛のご利益を求める心ならば、思い通りにいかない時に信仰を失ってしまうでしょう。また、信者の数によって、威光が変動してしまうような神様なのでしょうか。パウロ達は相手の神殿を荒らすことも、女神を冒涜することもありませんでした。銀細工師のような恐れや怒りや危惧を持たず、他者の信仰を攻撃しなかったのです。それは、生きておられる神様が恵みと愛に満ちた方だと知っており、この方の威光は決して失われないと確信していたからでしょう。
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