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祝福の安息
更新日:11月12日
創世記 2 章 1-3 節
この日に神はすべての創造の仕事を離れ、安息なさったので、第七の日を神は祝福し、聖別された。
世界の初めは一体どのようなものだったのか、古今東西の人々は思いを馳せました。幾人かの科学者は、偶然とは思えない極小の可能性を前に、神の存在を見出します。時代の変遷を経て、科学的に証明される事柄は増えました。人類が新たな物質や秩序を発見していった歴史と言えるでしょう。それでも神秘のベールに隠されている部分は未だ残り続けており、世界の初めを完全に再現することは不可能です。無から有を、混沌から秩序を創造することは、人間にはできません。
聖書は神による世界の初めを語り伝えます。光・水・空・地・植物・そして命を神が創られた、と。この仕事の完成は、神が創造の働きを離れたことによって成し遂げられました。仕事の真価が問われるのは、付きっきりで面倒を見ている時ではなく、手放す中で見出されるのかもしれません。神の安息は、世界を信頼して託す行為でもあったでしょう。同時に人々もまた、神に委ねて安息するようにとの招きです。親の懐で子どもが安らぐように、信頼できる存在のもとに、私たちの安息はあります。毎日を忙しく働いている方が、週に一度の休みを確保する。安息日、まるで家族団らんのひと時を祝福して、大切に守られる神様が共におられます。
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