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神の農園に生かされて
- 杉本拓哉牧師
- 7月6日
- 読了時間: 2分
ローマの信徒への手紙11章17-36節
神はすべての人を不従順の状態に閉じ込められましたが、それは、すべての人を憐れむためだったのです。

一つの出会いが、自分の人生を大きく変えることがあります。友人や恩師、本や音楽や映画等との出会いを通して、考え方や生き方が広がり深まることもあるでしょう。新たな繋がりは、心を潤し、命を育みます。しかし大切であればあるほどに、時にわずかな違いに痛みを覚え、距離を置くこともあるかもしれません。それでも喜びだけでなく悲しみさえも、心身を育む糧となるのです。
聖書は、神と人との関係を「接ぎ木」にたとえます。接ぎ木とは、異なる木を傷つけて結び合わせ、そこから命を通わせる農夫の知恵です。イエス・キリストは、私たちを神の命に繋ぐために、十字架の傷を受けられました。イエスの傷を通して命は注がれ、私たちは御霊の実を結ぶ者へと変えられるのです。
人生の中で味わう痛みや悲しみも、失敗や罪さえも、イエスの傷に接ぎ合わされる中で、新しい意味を見出していくようになるでしょう。痛みを知った上での優しさがあり、傷がなければ気付けなかった隣人との出会いがあるのです。そして、新たな出会いを通して、今度はあなたを通して、主の命は分かち合われていきます。イエスは今日も、あなたの傷に寄り添い、共に生きようと、手を差し伸べています。誰もが、この命の繋がりに招かれているのです。
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