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愛は律法を全うする
- 杉本拓哉牧師
- 7月27日
- 読了時間: 2分
ローマの信徒への手紙13章1-14節
人を愛する者は、律法を全うしているのです。

マザー・テレサは、もっとも貧しい人々に仕えることを神からの召命として受け取りました。インド・コルカタで、死に行く人々や、誰からも見捨てられた人々の世話を始め、名前を呼び、身体を洗い、相手の宗教を尊重して弔いを行いました。最後の瞬間まで、その人が神の愛を感じられるように仕えて寄り添ったのです。その働きはやがて社会福祉として政府からも認められるようになりました。
聖書は「隣人を自分のように愛しなさい」と語りますが、簡単ではないことを私たちはよく知っています。人から命じられた義務感では心が乾き、やがて疲れ果ててしまうでしょう。パウロが語る福音は、まず初めに神が与える救いの喜びがあり、そして次に救われた者として神の愛に生きるようにと招くのです。返しきれない程の恵みを受けたからこそ、神へ恩返しをするかのように、隣人に愛を伝えるのです。それは今までとは異なる歩み、主にある新しい命と言えるでしょう。なぜなら、自分自身の言葉や行動が、だんだんと主に似たものへと変えられていくからです。イエスの愛と赦しを受け取る中、月が太陽の光を受けて輝くように、私たちも光を放つように変えられていきます。それが光の武具なるイエス・キリストを身にまとい、愛によって律法を全うする生き方となるのです。
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