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主の栄光が見出される時
- 杉本拓哉牧師
- 8月10日
- 読了時間: 2分
ローマの信徒への手紙15章1-13節
神の栄光のためにキリストがあなたがたを受け入れてくださったように、あなたがたも互いに相手を受け入れなさい。

私たちは、違いに敏感です。体格や肌の色、言葉遣いや考え方が自分と異なると、無意識に線を引いてしまうことがあります。しかし、もしも全てが同じだったとしたら、問題はなくなるのでしょうか。そもそも、私たちの間にある違いは何のためにあるのでしょう。経済力・学力・文化・習慣・環境等の違いは、時に高い壁のように思えます。しかし、自分と異なる人を排除していけば、最後には自分一人だけになってしまいます。むしろ、違いを恐れずに受け入れ、一歩ずつ歩み寄る時、互いを生かす豊かさが芽生えていくのでしょう。違いの中でぶつかることもあります。しかしその時にこそ、弱さを補い合い、強さを励まし合う隣人と出会うのではないでしょうか。
パウロは聖書を通して「忍耐と慰めを学び、希望を持ち続けることができる」と語ります。それは、神ご自身が、人間の弱さと共に歩み、愛するがゆえに忍耐し続けてくださったからです。親が子の成長を見守るように、神様は私たちの違いをも受け入れ、共に歩んでくださる方です。そして、私たちが違いを乗り越えて一つとなり、互いに支え合う時、そこにこそ神の栄光は現れます。それはやがて、一つの声となり、心からの賛美が主にささげられていくのです。
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