検索
束の間の人生だからこそ
- 杉本拓哉牧師
- 6 日前
- 読了時間: 2分
コヘレトの言葉 1章1-11節
空の空/空の空、一切は空である。

毎日忙しく過ごす中で、同じことの繰り返しのように感じることがあります。息つく間もなく働き、懸命に生きても、気付けば季節が過ぎ、年月が流れていきます。そんな日々の中で、ふと立ち止まり、何のために生きているのかと、空しさを覚えることもあるかもしれません。
聖書は、私たちが目を背けたくなる心の奥底までも、真実に語りかけます。王ほどの知恵や富や権力を持っていたとしても、思いつく限りの欲求を叶えたとしても、心は満たされないのです。哲学者パスカルは、「人間の心の中には、神によってしか埋められない空間がある」と語ります。空しさを覚える時、それは神に向き合うきっかけともなるのです。
百年後、家族や教会のアルバムを開くなら、私たちはほんの数枚の写真に残るだけです。人の記憶は薄れますが、神はどんなに短い人生だったとしても、永遠に覚えていてくださいます。束の間の人生をどのように用いるか、神はあなたを選び、託されました。神は使命を与え、人生に意味を見出させ、心の空白を愛で満たしてくださいます。永遠の神を見上げる時、過ぎ去っていった日々にも光が差し込むことでしょう。空しさの向こう側で、神と共に生きる希望の物語は静かに始まっていくのです。
音声メッセージ