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義に過ぎず、悪に過ぎず
- 杉本拓哉牧師

- 11月2日
- 読了時間: 2分
コヘレトの言葉 7章7-22節
あなたは義に過ぎてはならない。…どうして自ら滅びてよかろう。あなたは悪に過ぎてはならない。…あなたの時ではないのに、どうして死んでよかろう。

生きていると、理不尽な目に遭うこともあるでしょう。正直者が損をして、不正をする人が得をしているように見える場面もあります。また、置かれた環境や、過去の傷、人間関係のこじれによって、生き方が歪められてしまうことがあるかもしれません。現実に打ちのめされ、将来への希望を見失う時、私たちは過去にすがって「昔は良かった」と思いがちです。しかし、そのような考えは主の知恵ではありません。過去と他人を変えることはできず、今と自分だけが変えられるものだからです。過去の自分が精一杯生きてきた証である「今」を否定せずに、未来に繋がる一歩を踏み出しましょう。
幸いな日には主にある喜びを味わい、不幸な日には主への畏れを覚えましょう。私たちは将来が分かり得ないからこそ、謙虚さが育まれます。もしも自分の正しさに固執するならば、周囲の人々は離れて、やがて誰にも言葉が届かなくなります。逆に悪へと突き進めば、行きつく先には死が待っています。主への畏れこそが、第三の道へと私たちを招きます。自分の正しさではなく、キリストが示された赦しの義を受けましょう。そして正しさからの言葉ではなく、互いに赦された者として、恵みを分かち合いましょう。新しい命の喜びは、そこから始まるのですから。
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