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執筆者の写真杉本拓哉牧師

東の国の学者たち

マタイによる福音書2章1-12節
星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。

 現代社会では、極端な程に無駄を削減することを是としているようです。多くの人は支払ったお金や時間によって、どれだけのものを得られるのか、コスパやタイパを追求します。

 クリスマスの場面では、イエスの誕生をお祝いしに学者たちが遠くからやってきます。東の国で占星術を専門としていた彼らは、無駄足になるかもしれない旅に出かけます。イスラエルまで千km以上、片道でも一カ月以上かかる旅程でした。費用も時間も労力も注ぎ込んで、占星術で知った「ユダヤに生まれた平和の王」を礼拝するために向かいます。争いが絶えない時代にあって、今までとは別の道を与える平和の王に出会いに行きました。

 学者たちは星を通して、救い主の存在を信じていたのでしょう。喜びと希望に満たされた彼らの歩みを助けるように、星の光は足元を照らし、ついに一つの家まで導きます。扉の先には、母の懐で安心したイエスがおられました。目の前にいるのは、誰かの助けなしには生きていけない幼子です。それでも、この方こそ平和の王・私の主人であると信じ、ひれ伏して礼拝し、大切なプレゼントを贈りました。平和の王は、私たちのために、神との和解の道を与えるため、天から地上に出会いに来てくださいました。


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